日常、当たり前に使っている言葉も、実はよく知らないことが多い。このメンターという英単語も最近では日本でも広く使われるようになった。一度調べてみよう。
mentor
※Cambridge Dictionaryより
noun UK /ˈmen.tɔːr/ US /ˈmen.tɔːr/
a person who gives a younger or less experienced person help and advice over a period of time, especially at work or school
mentor
※プログレッシブ英和中辞典(小学館)より
名詞:
1、Mentre/メントル(ギリシャ神話のオデュッセウスがこの教育を託した助言者)
2、信頼のおける相談相手、よき指導者、師、メンター(企業・学校などの新人指導担当者)
他動詞:・・に教える、・・を指導する
何冊か辞書を引いたところ、大体このような解説だった。興味深いのは日本語の辞書、語源が分かる。元々はMenre(メントル)さん。オデュッセウス(odysseus)のご子息の助言者(先生)だったとのこと。
私が最初にメンターという言葉を耳にしたのは、20年以上昔「ユダヤ人大富豪の教え」の著者、本田健さんの講演会だった。「若い頃にお金に対するメンタリティをメンターから教わった」「メンターを持つということは大事・・」というような文脈で使用されていた。当時は、師匠、貴人、年上の相談者というニュアンスで捉えていたけれど、その後アメリカ映画で、大学の入学式の後、新入生の主人公が「あ、彼が私のメンターよ、じゃあね」とお友達に別れを告げ、メンター役の先輩の方へ駆けて行く、というシーンを見た。アメリカでは、新入生のお世話係のことや職場の指導員などを指すのに多く使うようだ。日本では今のところ、ベテラン社員が若手社員に仕事を教える場合、指導員や先輩と表現することが多いので、先生、師、良き助言者のニュアンスにやや近い気がする。アニメちいかわのシーサーが郎の鎧さんを「お師匠❤️」と呼んでいる感じで。この場合、郎の鎧さんがメンターmentor、シーサーはメンティmenteeとなる。
ようやくブログがほぼ完成した。ここまで来るのにYouTubeやWebサイトで何人の方にブログのイロハを教わったことだろう・・と感慨に耽っていたら「リバースメンター(reverse mentor)」という言葉を思い出した。
この言葉は2019年頃?だったか、NHKラジオビジネス英語(杉田敏先生)で当時アメリカの職場で使われている新しい表現として紹介されていた。このデジタル時代の職場においては、年長者が若い社員に教わる機会が増えた、、というトピックで「リバースメンター」「リバースメンタリング」が出てきた。今ではリバースメンタリングは当たり前になっているので、使い分ける必要もなくなるのだろうけど。年齢に関係なく、熟達者が未熟な人に教える、ということだ。
そのような訳で、このブログを始めるにあたって、見知らぬメンターさんから実に多くのことを学んだ。別の機会に、お世話になった方々のWebサイトや動画を記載しておこうと思う。
2024年7月
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